フランスのお風呂事情(フランス) |
最近、パリではバスタブを、
盛んに宣伝している。
ポルトドゥベルサイユの展示会場でも、
”バスフェアー”なるものがが開催されている
雑誌にも新感覚の”バスルームや””浴槽”が、
毎日のようにインテリア雑誌や広告に掲載される。
日本で暮らすと、
生活の”新”と”旧”に驚く、と、
日本在住外国人ジャーナリストが書いていた。
わたしがフランスやアメリカに行って驚いたのも、
そこだ。
NYのマンハッタンのアパートで一週間暮らしても、
窓から眺める景色の中に年代物を見ての驚きがある。
古いと新しいが共存しているのは、
考えてみれば当たり前の事。
歴史の古い町ほどそれが如実に現れるものだ。
話を戻して、
今はどうやらパリ(フランス)は”お風呂ブーム”のようです。
*わたしはパリで感じるだけなので。フランス全土の実態は解らないが、
企業がそういう路線を打ち出しているのでしょう。
しかし、です。
一般庶民は、
まだまだバスタブに浸からない人の方が多いいのが現実です。
シャワーのみで、それがごく普通です。
しかも、毎日入らなくても平気という人が多いいのです。
そのなかには、
パリの貴重な住面積をバスタブに占領される事に、
全く価値を感じない人もいるのです。
アパートにお風呂が付いていても、
改装してシャワーだけにしてしまう人もいるくらいです。
若いカップルでしたが、
驚きでした。
*わたしは他がなくても、
何が何でもお風呂が欲しい人ですから。
日本の浴室防水パンのようなユニットを入れでもしない限り、
浴槽の使い方は変わらないでしょう。
バスタブで洗い、又シャワーで終了となる。
と、
バスタブにお湯をはることはあまりないことになります。
時間がかかり不合理です。
人数の多いい家族むきではありません。
ましてや、
エコの時代です。
人が一回入るごとに、
お湯を全て入れ替えなくてはならないのは二人くらいまでなら、
と思います。
アメリカの友人宅での各寝室に洗面浴室♪が付いていたのは、
本当に嬉しいものでした♪
日本人にとっては、
洋風バスタブで洗い場がないお風呂に入るというのは、
旅行時、ホテルで経験する事がほとんどですから、
じゃぶじゃぶと湯を入れ替えて何度でも入る事ができます。
ところが、
家で一回一回浴槽の湯を入れ替えるという事は、
大変だと感じますね♪
日本で洋風バスタブを使用していらっしゃるお家があっても、
洗い場は作られていて、
一人づつ入れ替える方はまだまだ少ないと思います。
エコの時代ですし♪
それはやはり、
”洗い場”があるおかげですね。
この、
”日本式洗い場”がないためにフランスでは、
多くの人は”合理的”なシャワーしか浴びないというのです。
一人づつ、
浴槽にお湯を入れ変えて日常に入るるという事は、
フランス人の”普通”の人にとって贅沢なことなのです。
意識しているかどうかはさておき、
時間がかかるという事も事実です。
日本人のようには時間を気にしないと言っても、
フランスでも特に都市では、
経済的に恵まれたところにしか各個人のためのバススペースや、
子供専用バスやシャワースペースはありません。
だからお湯を張り替えて入ることは、
実はとても不合理かつ不経済なことなのです。
フランス人は(良く言うと)倹約家ですから。(笑)
あと、大きな温水タンクでなければ、
みんながはいる間に、
水しか出てこない状態になるという危険性も、
考慮しなければなりません。
え〜、
なんて、
人ごとのように言ってはいられません。
もし家族分浴槽の湯を毎日の入浴時に入れ替えるとすると、
毎日たいへんな量のお湯を使うことになります。
そして時間もかかるということになるのです。
以前いたアパートはわたしの162cmの身体が沈んで背伸びしても余るほどの、
長寸法がありました。
だからお湯をためるのも時間がかかり、
冷えるのも早いのです。
わたしは2枚セットの透明ポリかボネートの蓋を作りました。
これでお湯を入れている間にも冷めないようにしたのです。
本を開くこともできます。
透明なので湯量がわかり便利でした♪
4~5人家族が浴槽のお湯を変えるとなると、
なかなか大変です。
湯量も時間もです。
エコではありませんし、ね。
日本に友人がいるフランス人は、
日本の家庭のお風呂に入ると、
アパートじゃなく戸建て別荘には日本式お風呂を、
といって作る人が増えています。
私の友人も作っています。
体験するといい方法だと気がつくのでしょうね♪
しかし、
知らない人は、
日本人のような入り方をしない♪
出来ない♪ということになってしまいます。
又アパートに防水処理をして洗い場を作る事は無理です。
何しろ年代物のアパートが多いいのですから。
それでなくても水漏れ事件?を耳にしますので。
まー、単純にシャワーの方が湯量は少なくてすむと、
なります。(入り方にもよりますが一般的には)
フランスでは、
ホテルでも”必ず”お風呂があるというわけではありません。
シャワーしかないというところもあります。
それで部屋を取る時に浴槽がないという事で、
諦めたホテルがありました。
その部屋は素敵なのに、
浴槽ありを選ぶと部屋が良くない、
最初は信じられませんでした。(笑)
最高級ホテルではそのようなことはないでしょうが、
まだまだ日本人のわたしに取っては、
フランスでお風呂の要求が満たされない事は、
多々あることなのです。
そのような事情で、
まだまだお風呂は一般庶民では、
日本よりは”進んで”はいないようです。
(勝手にわたしが進んでいると言っているだけで、
フランス人は”絶対”日本より遅れているとは思っていませんがー笑)
内緒:フランス人の多くは日本人とは違い、
朝に身体を洗う人が多いいのです。
日本人のわたしはベットにはいる前に、
一日の疲れと汚れを取ってさっぱりと眠りにつきたいと思うのですが、
国の違いですね。
たまに泊まるホテルでは少々贅沢なバスタイムを取りたいわたしは、
洋風バスタブに浸かって読書などをしたいのですがーー
お風呂を中心に選ぶ人は,
わたし?くらい?そんなことはないですよね♪(笑)
温泉じゃないからそこまで拘らない?でしょうか♪
今はバリ風(バリ島ホテル)お風呂も人気があります。
開放的なバス空間を一度味わうと、
広々と感じ、
空や樹々が見える空間の中でお風呂に入りたい、
という要求も強くなるのでしょう。
わたしもそうです。
これは、日本での事ですが。(間違うでしょーって?ごめんなさい♪)
最近の日本のお風呂事情:
日本では、
最近洋風バスタブが流行しています。
ガラス張りの浴室や、
洋風浴室的な作り方をされる方が以前に比べ増えています。
わたしも浴室は、
据え置き浴槽を置くと工事は楽だし、
掃除しやすく良いと感じます。
足を伸ばして背中を凭れさせ、
本を読むこともできます。
しかし、
二人家族くらいが理想が洋風バスタブです。
人が入った後にはあまり入りたくはないですから。
夫婦二人くらいなら理想です。
子供が小さな方で据え置きにされる方がいらっしゃいますが、
子供が大きくなると、
みんなで順番などと言っても、
大変だと思います。
日本人の本当は贅沢なお風呂の入り方、
外国を知ってはじめて解るというものです。
フランスの一般人の多くは日本人のように、
あまりお風呂に拘りません。
というより、拘っていられないという方が正しいかもしれません。
今、日本では開放的な浴室づくりを考える人が随分多くなりました。
私たち日本人も違うバスタイムを外国で味わって、
快適空間を取り入れ、
フランス人は日本式を取り入れる。
反対になって来ている?ーーー
お国が違えばお風呂事情も異なりますね。