2007年 08月 18日
ギラギラと照りつける日の、水飲み場の前のアルデンテ。 |
部屋にベランダから風が流れてくる。
気持ちいいはずがーーー体温は上昇中って感じだ。
部屋を風が吹き抜けようと、
じわじわっと汗が流れでる、
乾燥したパリから帰ってくると、
日本の夏の湿度には閉口する。
今年は特にひどいらしい。
夏はパリでしか過ごしていなかったこの数年、
日本の夏の湿度のことは、
お肌にはいいのよなどと言っていたわたしだったが、
ここまでの湿度のことは忘れていた。
今年、パリは夏を忘れていたようだ。
6月初旬にはとても暑い日が続いたそうだが、
それ以後パリに着いた私にとっては夏を忘れたパリだった。
南イタリアの暑さに接していなければ、
友人の、ヨーロッパは猛暑なんでしょうなんて聞かれるたびに、
実感無いままに、説明をもとめられればそうらしいと言うしかなかった。
猛暑も大変だが、暑くなくて良かったともいえない。
来るべき季節がやってこないと寂しいものだ。
太陽がギラギラと焼け付くように照らす、
イタリアのバーリでは、
帽子は片時も離せない。
太陽のぎらぎらはかなりなもので、
汗も出るが、
日本と違い汗は一瞬のうちに乾いてしまう。
バーリの港近く、広場の水飲み場では、
タオルで首を濡らしたり、顔を洗ったり、
洗濯したり、ひっきりなしに人がやってくる。
写真の太ったおばさんは、
近くに家があるのか、
洗いからすすぎまで、洗濯をして帰っていった。
水の少したまった水場で鳩が水浴びをしていたので、
わずかにしか水がでない噴水跡なのかなどと思っていたが、
みんなが頻繁に利用している水場だった。
今年の暑さは格別なようで、
みんな顔を首を洗い、必ず水をボトルへ入れ持ち帰る。
私たちは飲まない方が無難なようだが、
少し飲んでからペットボトルに入れていく人たちには、
欠かせない広場の水飲み場だとわかった。
広場の周りのレストランは、
その水で水まきをしている。
あらゆることにこの水が活躍している。
その水場のある広場に面したレストランは、
庶民的だが、
ちゃんとアルデンテのパスタがでてくる。
近くの高級レストランよりパスタのゆで具合も味も勝っているかもしれない。
生活感のある広場はいい。
人々は生き生きとしている。
by frruru
| 2007-08-18 18:01