2007年 05月 06日
フランスの台所用タイル |
日本ではタイルの目地の汚れを気にしてタイルはだんだん使われなくなって来た。
しかしやはりタイルはいい。
フランスでも柄の印刷された安いタイルが売られてはいるが、
色といい、柄といい、ほれぼれするタイルが沢山ある。
安い物は安いだけのもの。
タイルもすべてが印刷されたように同じというのは、全く情緒がない。
日本でも瓦は大量生産になってしまった。
ひとつづつが異なるからこそ見せてくれる、
光や色のコントラストや色の深みがなくなってしまった。
ヨーロッパでも昔の瓦は大事にされるが、
すこしづつ味気のない瓦に変わっていっている。
やはり値段が安くなるからだ。
個々が異なることによって光のあたり方が異なり、
それらが数を寄せたときに見せてくれる、
自然との調和はすばらしい。
最近はただ同じ色の瓦の屋根が平面的に浮いているだけ。
色に本来あった深みがでるタイルはやはり高い。
安っぽい色は深みがなく、
感性が動かされるということがなくなっている。
全て安く安くということからそうなってしまった。
仕方がないと言えば仕方がないのだが、
私たちも、昔からの良いものを残していこうとする意識を、
つよく持ち続けていきたいものです。
家はそこに住む人の心が表れるところだから。
少しの良いものを自分たちが楽しい気持ちを得られる場所として、
インテリアやエクステリアを誰の為でもなく、
住人である自分たちの為に、
心地よい心の解放されるような場所としてほしい。
by frruru
| 2007-05-06 19:01