エクレアを比較すれば〜(パリ&日本) |
おいし〜?もちろん〜!
フランスのエクレア、
カフェ味かショコラ味か、
日本でも同じ。
だけど、日本のエクレアのあのシュー皮は硬くならないようにするのに、
苦労して作る。
といっても昔良くシュークリームやエクレアを作っていたときの話だ。
あのシューの口触りがなんとも言えない。
失敗すると硬くなってしまうから。
膨らみすぎても膨らまなくても当然困る。
フランスで食べると、
シュー皮が硬いので(日本と比較すると)、
昔の失敗がよぎって来たことがある。
スマートで上品なこの形は国が違っても変わらない。
友人がここのが美味しいと、
”茶話会”をする時買って来てくれる。
とても美味しい。
これはこれで満足もしている。
だけど!
あの日本のなんとも言えない、
ほど良い柔らかさ、
表面だけが硬く香ばしく、
それ以外は口に含むと、
柔か〜いクリームと一緒に、
とろけるように美味しいシュー皮。
あの感触が忘れられない。
口一杯に満足感が広がる。
あ〜落ちる〜
なんて底のクリームと一体となったシューを手で受けながら食べるとき、
テーブルの上で口にするよりなおさら美味しさをかんじる。
無性に食べたくなって一つ買って友人と半分ずつ車の中で、
落とさないように必死で食べるときなどがそんな時だ。
口に入ると満面の笑みでお互いを見合う。
あの絶妙なシューを考えた人を尊敬する。
日本でもどこでもそれを食べることが出来るわけではないが、
わたしが買っているケーキ屋さんにそれはある。
でも、腕を磨いたお菓子づくりの名人は、
以外と子どもにおやつを作るお母さんだったりするのかもしれない。
子どもが小さい時如何に美味しいシューを作るか、
母親たちが集まり研究したり味見をし合ったり、
お菓子一つに力を入れた時期が若かりし頃にはあったことを思い出した。
日本にいると思い出さないことも、
フランスで思い出し、
フランスのことは日本で思い出したりする。
国を離れてみることは、
いろんなことを思い出したり〜
いろんなことを考えたり〜
人も馴れたものも、
懐かしく感じるのは、
離れるから〜
馴れた家からも、
わかり合っていると思っている人からも、
一度離れて遠くからみることは自分を見つめるにも〜
若い時だけでなく、
いつの年代にも、
一度は味わってみることは良いことだな〜
などと感じる。