1階洗面と洗濯室の青と浴室のモザイクタイルの青を揃えて(イタリアーイギリスー日本) |
浴槽:ビレロイ&ボッホ(Villeroy&Boch )
モザイク壁タイル:イタリア製 床タイル:INAX
小スペース住宅の水回りなので苦労しました。
洗面・お風呂・洗濯場、全体の雰囲気はまとまりました。
フランスから日本時間で指示することは、
ほとんど徹夜状態です。(笑)
”致し方”ありません。
浴室、洗面、洗濯場は一つの部屋、
全体の中の部分ではあるけれども、
一つのまとまりを持たせる最も大事な空間です。
”気持ちよい朝”を迎えたと感じられる、
気持ちのよい場所で歯を磨き、
顔を洗う。
”気持ちよく一日の切り換えが出来、
安定した精神状態を維持していられる空間。
”気持ちが良い!こと”
そのようなコンセプトで作った空間です。
洗面台の下は引き出しも何も作らず、
クロスと同じ柄の生地で塞ぎます。
でも見栄えの良いボトルトラップは必要なのです。
見えないから言い訳ではなく、
見えた時に気持ちのよいのが気分の良いことです。
洗濯室(場)の中もクロスを貼ります。
それが開けたとき部屋と一体感があって気持ちが良いのです。
その部屋で使用するものは、
使う部屋においておくというのが基本としています。
その方が便利なのです。
だから洗面台の下は大切な空間です。
施主様は、
お洗濯を”ルンルン♪”と楽しくされているとのことでした。
洗濯機の上の強制換気も照明も窓も、
洗濯を楽しんで出来る大事な設備なのです。
今回、
日本ではあまりしないだろうと思う、
”色”を重視した、
”色”を”ふんだん”に使った、
インテリアを考えました。
クロスの色に合わせて各部屋の幅木、廻り縁、建具色等を揃えました。
年齢を重ねていっても家事がしやすい間取りとしました。
そして家事をするのが楽しいこと。
これが最大のポイントです。
日常の生活を大事にした効率の良い動きのできる間取りです。
”からっ”とした”浴室”と””洗濯機”の上部が、
”乾燥室”です。
お風呂場には大きなジャロジーの窓があります。
そして、少し小さなジャロジー窓は、
洗濯機の上部です、
洗濯機の収納扉は”がらり”になっています。
”風”が通ります。西に面していて”光”も入ります。
雨の日は”乾燥室”となります。
浴室が、干した洗濯物の上をスイングしながら乾燥してくれるように、
暖房されます。
乾燥機で乾かしても干したまま乾かしたいもの、
下着だけを洗濯機の上部に夜干しておきたいなど、
どのような乾かし方にも答えられるようになっています。
のびのびとして脚も伸ばすことが出来て、
洗面所が見えて、
広々とした感じでお風呂に入ることができてとっても気に入っています。
タイルの色も素敵で本当に気持ちがいいです。
ぜひ、
お風呂に入ってください。
と、いわれましたので、
後々のため入っておくのも良いかなと思っています。
お風呂に入る時の各季節のことも考えたので、
”考えたように”なっているかーーー
作ったお風呂に入ってみると云う体験は、
後々のため大事なことです。
経験の積み重ねが良いものづくりに結びつきますから。
いつも勉強です。(笑)
フランスで色を楽しむように、
日本でも色を楽しむことをもっと生活に取り入れてもいいですね。
色を使うのは危険が(笑)伴いますが、
同色と云われる何種類かを比較して良い色を使うように注意すれば、
様々な楽しみ方が出来ます。
部分で色を使うことは少しだから良いだろうと思われがちですが、
少ない色も危険です。
どことも繋がりのない場合は、
小物やその部屋に置かれるものの色に同色を持ってくることです。
色は一つの空間内で繋がり(関連性)があることが大切です。
そして全ての小さな空間が多くな空間として捉えた時には、
調和していること。まとまりの無い色たちが、
”氾濫”しないようにすることが重要です。
内緒:デザインにも機能にも拘りますが、
いつも、
どのような家のデザインでも、
主婦の立場も、
働く女性の立場も、
殿方の立場も、
考えた上で動きの良さ(動線)を最も大切に考えています。
機能は何よりも優先されます。
が、それにより見栄えは辛抱ということはあってはならないと考えています。
見て気持ちよいこと、好きなこと、楽しいことが大切なのです。
家づくりは夢を叶えるだけでなく、
それをプロとする人間が現実のなかで、
その人にあった丈にしてつくりあげるのです。
そしてバランスを損ねないように、
全体が関連づけられるように、
夢を全体に広げてあげるのです。
そして広がったものを再度まとめるのです。